ねずみ講との違い
ピラミッド状の組織を形成し、下に伸びていくところは同じです。違いは、ねずみ講がお金を介した組織(マネーゲーム)であるのに対し、マルチ商法は商品やサービスを介した組織であるということです。
ねずみ講とは、一人の加入者が二人以上を勧誘して加入させることを前提として、後順位者が先順位者に支払う加入金によって「かならず儲かる」と約束する組織のことです。人口には限りがあるので、破綻することは確実です。故に、日本では法律で禁止されています。
それに対しマルチ商法は、会員を増やすこと(ダウンを多く付けること)に注目されがちですが、組織の拡大ができなくなっても、商品を流通させれば利益を生み出せ、組織としての存在価値もあることから、法律では禁止されていないのです。(その代わり、クーリングオフ等の規制がかけられています。)
ねずみ講を規制する法律が無かった1970年代初め、「天下一家の会」の代表が所得税法違反で捕まりました。「天下一家の会」の会員数は70万人余り、トップの収入は77億円、脱税額は27億円。この事件をきっかけに現在の法律(無限連鎖講の防止に関する法律)が作られました。 これにより、ねずみ講を運営した人はもちろんのこと、勧誘した方までも違法になります。